スペイン1-3フランス

 鈍重なフランスが重たく勝利した。要するに早い攻めさえさせなければいいんだろ、とばかりに中盤で相手のスピードを落とし、重たいセンターバックが引いてがっしり守る。スペインにスピード系のFWがいないことがここまで効いてくるとは。さて、ではこの守備戦術はブラジルに通用するんだろうか? 大いなる疑問ではある。

 ジダンは老骨に鞭打って頑張っていた。スペインの選手がレアルでの姿を見慣れて、舐めきっていたのかもしれない。

 これでベスト8が出そろったが、実にその内6チームが優勝経験国である(ドイツ、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ブラジル、フランス)。出場した優勝経験国はすべて勝ち上がったことになる。こんなことになったのは、出場国が増えて強豪国の予選落ちが減った上に、今大会は実力派の中堅国(オランダ、チェコ、メキシコ)があっさり消えたのと、アジア・アフリカ勢のサプライズがまったくなかったせい……ということになるんだろう。してみると、ヨーロッパの強豪国的にはこれくらいの地域バランスがちょうどいいということになり、意外とアジア枠削減されなかったりして!?