You’ll never walk alone

リヴァプールCL決勝進出。オーウェンはどんな気持ちでテレビを見ていたのだろうか。
ところでリヴァプールと言えばYou'll never walk alone

When you walk through a storm hold your head up high
And don't be afraid of the dark.
At the end of a storm is a golden sky
And the sweet silver song of a lark.
Walk on through the wind,
Walk on through the rain,
Tho' your dreams be tossed and blown.
Walk on, walk on with hope in your heart
And you'll never walk alone,
You'll never, ever walk alone.

これ、どう見ても勝利の歌ではない。最初から嵐が来て、夢が吹き飛ばされてしまうことを予期しているんだから。「みんなで一緒に歩けば、嵐も怖くない」と苦しみを耐え抜くための歌なんだよね。

もうひとつ、有名なフットボール・ソングと言えばAlways look on the bright side of life これはマンチェスター・ユナイテッドのファンの歌だ。本歌はもちろんモンティ・パイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』。磔刑に処される場面でみんなで合唱する名曲なんだけど、いくら「人生の明るい部分だけ見ていこう」って歌っても、あとは処刑されるだけ!

つまりフットボール文化とは敗者の文化だということである。リヴァプールマンチェスター・ユナイテッドのファンですら負けを堪え忍び、自分たちを鼓舞しなければならないのだ。ファンとは負けつづけるものである。長い敗北が続き、そして一瞬の歓喜が訪れる。叶えられた祈り。